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競争優位性 & 良い戦略、悪い戦略

★★ 競争優位性 ★★

競争優位性についてのお話です。
競争優位性とは、ある分野において他社よりも自社が優れているという優位性の事を
指しています。
競争優位性があれば他社との競争に打ち勝つ事ができ、さらに競争優位性を持続させる
ことで、会社は安定し発展していくことができます。

しかし、競合他社の脅威やめまぐるしい環境変化により、競争優位性を持続する事は
簡単ではありません。

では、競争優位性を持続するにはどうしたら良いか?写真フィルム市場を例に考えてみます。
写真フィルム市場はデジタルカメラの登場により2000年代以降、急速に衰退していきました。
この時、事業衰退の前兆を素早くキャッチし、いち早く事業撤退を決め、新事業を立ち上げた
のが富士フィルムです。一方、写真フィルム市場にこだわり続けたコダックは破産してしまい
ました。

現在、デジタルカメラもスマートフォンの普及により市場が縮小されています。
デジタルカメラ全体の年間販売台数が2000万台を切っている中、富士フィルムでは
インスタントカメラ「チェキ」の販売台数が年間1000万台を超えたそうです。
デジタル世代にはアナログなインスタントカメラは「新しい」と人気のようです。
このように富士フィルムは常にアンテナを張り巡らせ、市場の変化に気づき、今まで培って
きた技術や経営資源を素早く成長事業へ投資したため、競争優位性を持続させることが
できました。

いくら優れた技術を持っていても、「なにが賞味期限切れを起こしているか」を察知し、
変化を進んで受け容れる姿勢がないと会社は衰退してしまいます。
変化をチャンスと捉え、小さな改革を積み重ねることで競争優位性を持続されることが
できるのです。

 

★★ 良い戦略と悪い戦略の特徴 ★★

良い戦略と悪い戦略の特徴についてです。
よくある悪い戦略の特徴は以下の4点です。

① 中身がない
② 重大な問題を無視している
③ 目標と戦略を取り違えている
④ 意味のないアクションプランの寄せ集め

悪い戦略は問題を分析せず、思考をさぼり、選択を怠った結果生まれてきます。
戦略で考えるべきはまず何をやらないかを決めること、その選択の核となるのが経営理念です。

良い戦略は十分な根拠に基づいた経営理念を一貫した行動につなげています。
良い戦略とは問題を分析し、「やること」と「やらないこと」を選択し、明確な基本方針を
設定したうえで、具体的な行動につなげることです。
また従業員に戦略を考える力を身に着けるさせるためには、経営理念の考え方に常に立ち返る
こと、なにをするかではなくなぜするのかを常に考えること、過去の案に固執せず徹底的に
見直しを行うことを伝えることが必要です。

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