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さくら経営ニュース

アダプト思考

★★ 新しいビジネスをするときに気をつけること ★★

新しいビジネスを始める際、完璧にやろうとしすぎて時間を浪費しているケースを
見かけます。
まず最小限からはじめて検証し、改善を繰り返すことを意識してみましょう。

良い例として、米国で靴のネット販売をしていた「ザッポス」という企業の例があります。
起業当時はまだネットでモノを買う常識がなかった時代です。

実際にネットで靴が売れるかどうか調べてもわからない、手探りな状態でした。
そこでザッポスは最小限の機能だけを備えたごく簡単なウェブサイトを作り、
靴の写真を掲載して注文できるようにしました。
サイトをつくった時間はわずか数日です。

結果として靴は売れ、さらに値下げしたときの注文動向や、返品への対応方法等を
学ぶことができました。
急成長したザッポスはアマゾンが巨額で買収しました。

ザッポスが販売サイトを作り、実際に靴を売り、顧客の反応を知り、学びを得た時間は
わずか数日です。
仮にザッポスがウェブサイトの美しさに何か月もかけていたとしたら、その期間の
学びはゼロです。

完璧に行うことが必ずしも大事ではありません。学びを得て、積み重ねることが大事です。

 

★★ 企業を成功に導く「問題対処の基本三原則」 ★★

靴の購入にはとても慎重なのですが、長い時間履いても足が痛くならない、走れる靴を
見つけてしまいました。
その靴を購入したのは皆さんご存じ「ユニクロ」です。
今やユニクロの商品は、日本国民のクローゼットに何か一つは入っているのではないか
と思う位、所持率が高いですね。

ユニクロがかつて野菜を売っていたことをご存じでしょうか?
しかし、2002年秋の事業開始からわずか1年半で10億円の赤字を計上し、撤退してしまいます。

今や2兆円企業にまで成長したユニクロも、数多くの新しい挑戦を行い、数多くの失敗を
しています。その一方で、失敗してもその都度失敗した原因を徹底的に探求し、学びを得て
成長してきたのです。
進化論を提唱したダーウィンの名言を借りると、
「最も強い」者が生き残るのではなく、「最も賢い」者が生き延びるものでもありません。
過酷な環境であっても生き残って進化できるのは、環境に適合し変わることができる者です。

昨今の予測不能な社会で企業を成功に導く有効な試行錯誤を行うために、
ロシアの科学者であるパルチンスキーの「問題対処の基本三原則」を紹介します。
①新しいことに挑戦する。ただし、挑戦に失敗はつきものであると覚悟しておく。
②失敗しても大きな問題にならない規模にする。
③失敗を失敗と認める。フィードバックを受けて失敗から学びながら進む。

もし、何か始めようと悩んでいるなら、まずは失敗すると分かった上で失敗を恐れず
どんどん新しいことに挑戦してみましょう。
最初から、計画通りに上手くいく人はいません。
どこかで必ず問題が起こるでしょう。
問題が見つかったら、その都度対応していけばいいのです。
失敗をしてからが、本当のスタートになるのです。

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