[No.347] ランチェスター戦略について
グランメゾン東京も最終回まで僅かですね。3つ星がとれるか気になる三山です。 グランメゾン東京もうそうですが、大企業ではない企業が競合に勝つためには、差別化・集中 ・接近など弱者がとるべき戦略(ランチェスター戦略)が重要です。 例えば、ハウステンボスは、バブル後期に開業して以来18年連続赤字でした。 同じテーマパークでは、東京ディズニーリゾート(TDR)やユニバーサルスタジオジャパン(USJ)の 強者と比べると、長崎県佐世保市という立地に加え、オランダの町並みというテーマがニーズに 合わなかったことが挙げられます。 そして、2010年にH・I・Sの創業者である澤田秀雄氏が社長に就任し、翌年以降は黒字となるのですが、 そこで取られたのがランチェスター戦略です。 まずは「差別化」。 強者(TDLやUSJ)との全面対決を避け、「テーマパーク」から「観光ビジネス都市」にコンセプトを 変更。 テーマパークとしては選ばれなくても、東洋一美しい観光ビジネス都市として選ばれる道を選んだ のです。 これにより、強者(TDLやUSJ)とは別のニーズ(国際会議や学会、企業研修、展示会などの イベント)を取り込んで行くことに成功しました。 次に「集中」。 敷地面積の1/3を無料公開にして来客を促し、有料ゾーンを2/3に集約することで管理コストの削減を 行いました。 企業が戦略を決めようとするときに、「何か新しいことをやらなければ」ということも大事ですが、 「今できること」「やらなくてもいいこと」を決めることも重要なのではないでしょうか。
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